賛 同 人 ・・・ |
今や、法政大学は、語るに落ちた。2006年3月14日の29名逮捕に端を発した逮捕劇は、この2年余りを経て88名までに膨れ上がった。近時では2008年の5月末から7月末までの2ヵ月間で43人が逮捕され内19名が起訴されている。教育空間におけるこの月並みならざる逮捕者数は、「学問の府」を僭称するその大学に「思想信条の自由」「表現の自由」がまるで存在しないことを的然と示している。現在、法政大学では、学内でのビラまきビラ貼り・立て看板・集会の自由が大学当局によって著しく制限・禁止され、認められない。そして、それに抗議の声を上げる学生―我々文化連盟―は全員総じて入構退構時間を大学警備員にチェックされ学内の行く先々を教職員に付け回される。そう、トイレにまで! 市場原理の名の下に世界を統べるネオリベラリズムは、大学を、教育を、学生を、人間を、巨細漏らさず商品化する。資本に奪われた大学は、学生の欲望を、またある時は不安を掻き立て、学生を「就職予備校生」として資本に、社会に、生産する。簒奪されし学生は、年間100万円以上の学費をふんだくられ、週5日のアルバイトに明け暮れざるを得ない。サークル活動は大学/資本からの絶えざる監視・管理を受け、表現は慰安へとなり下がる。「いや、趣味ですから」、と、そこに誇りはない。一方、表現たる表現に身を砕く表現者がいたとしても、市場原理は相即的に対象を評価選定し価格化する。ある表現は市場或いは体制内準市場(自主マスコミ講座・日文科文芸専攻etc)を経由していない限りにおいて評価価格不明の危険な「ゴミ」なのだ。「ゴミ」はすげなく掻き消される。それこそ、水洗トイレを流すように! しかし、あらゆる人間の表現は「ゴミ」ではない。人間の表現の金銭化を許してはならない。我々が(再)獲得せんとするもの、それは大学における思想信条の自由であり表現の自由である。表現とはあくまでも人間が為すものであり表現の肯定とは表現者の肯定でもある。安寧を求める学生が「そこに平穏があるから」という理由で、目の前にある思想信条の不自由・表現の不自由、即ち、表現者の排除行為を是認していたとしても、そして例えそれが全国学生自治会総連合中核派の排除であったとしても、我々は彼ら一般学生の小康を打ち壊すことをためらうわけにはいかない。何故なら本来大学という場は思想・表現の多元性が認められるべき空間であり(日本国憲法第23条学問の自由)、そこにこそ未来への可能性があるのだから。そして誤解を恐れずに言えば、そのような小康の許容は真・善・美に反するのである。 我々文化連盟は学生の表現を踏みにじり88名もの逮捕者を生み出した現法政大学当局を絶対に許さない。徹底的な変革と、誠意ある謝罪を強くもとめるものだ。学生・市民の皆様には党派を超えた連帯をもってして我ら文化連盟への御助力を承りたく、賛同人への署名を心より御頼み申し上げる。賛同文は以下の決起要綱とし、賛同下される方は@名前 A職業 B一言メッセージを記載のうえ、文化連盟のメールアドレスまで送信下されたい。いざ、共に闘わん! 【連絡先】 bunren08@yahoo.co.jp / 2008年11月17日 文化連盟執行委員会一同
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